逆子のツボ - 至陰
逆子のお灸として有名な至陰は足の小指の外側の爪のきわにあるツボで、古来より逆子改善には必須なツボとされています。
このツボは臍帯動脈に続いているとも言われ、至陰へのお灸を行うと胎動が起こり、胎児がよく動いてくれやすいツボでもあります。また臍帯動脈を通じて体の熱が伝わるとも言われています。
妊娠28週からの逆子開始が理想ではありますが、妊娠34週、36週を過ぎてから逆子治療を開始される方も実は少なくはありません。
この場合は至陰だけでは足りない場合もありますが、至陰へのお灸をより多くすることで改善へと導きやすい環境になるようです。
逆子改善例
妊娠31週の妊婦さんのS様。逆子以外には冷えと言ったお悩み以外には深追いをせずに至陰をメインにお灸を施しました。またS様とお灸、至陰への刺激の相性が良いのか至陰へのほぐしやお灸を施すと赤ちゃんがよく動いてくれます。
至陰へはまず最初に間接灸というお灸を三つほど行いました。その後に棒灸を使用して至陰を温めます。最初のお灸よりも棒灸への反応が強いことから棒灸での施術をメインとしました。
S様の場合は至陰をメインに三陰交への間接灸というベーシックな施術を二回行い、その後の検診で逆子が戻っていることが判明いたしました。
二回だけの施術でも治ったケースもありますし、一回だけのお灸で戻った場合もあります。もちろん、お灸を行っても100%戻るというわけではありませんが、至陰への刺激で赤ちゃんがよく動いてくれた事は事実でもあり、逆子改善への調整として必要なお灸であると考えます。
また逆子であっても逆子の状態が赤ちゃんにとって「居心地が良い状態」な時もあるようです。このような時は生まれた後もお腹にいる時と同じ姿勢をとって寝ているようです。こう言った時は無理に刺激を送るのではなく、妊婦さんの産後のことも見据えたマタニティケアとしてお灸や逆子整体を行うのも良いでしょう。
逆子は焦りは禁物です。ママが緊張をしているとお腹の赤ちゃんに伝わります。そうすると赤ちゃんも緊張してしまいます。逆子はお体や心の緊張をほぐす施術も治療になります。そのために逆子改善のマッサージ系ほぐしもおすすめです。
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